2017年9月15日

東大合格率No.1の筑駒は水田で生徒を育てる

東大合格率No.1の筑駒は水田で生徒を育てる

 

 これは、今年(2017年)8月30日(水)の東洋経済新聞の記事の見出しです。記事によると、「筑波大学付属駒場中学校・高等学校(筑駒)は、1学年の生徒数が160人程度であるにもかかわらず、東大合格者が100人を超えることも多いそうである。」また、「国立学校であるゆえに授業料は公立学校に通うのとほとんど変わらなく、生徒たちはさぞ勉強漬けの毎日を送っているのだろうと想像するかもしれないが、実際の校風は拍子抜けするほどに自由だ。」とも記事には書かれています。

 

 この学校の水田稲作学習は、かなり本格的で、播種から一連の工程をすべて、便利な農機具をつかわず体を使って体験しており、しかも、この水田稲作学習を70年も続けてきているそうです。

 

 最後に記事は、下記の言葉でまとめられています。

 

 「筑駒の卒業生の中で、直接的に農業にかかわる職業に就く人は多くはありません。しかし、多感な時期に、自然と触れ合う経験や生産する喜びを知ることは、人生において大きな意味をもつと思います」  おおたとしまさ:育児・教育ジャーナリスト

 

 まさしく、私もこの記事の内容に同感であり、皆様にもこの学校の取り組みを知っていただきたくご紹介いたしました。中高で体験するのも素晴らしいですが、できれば幼児期から体験することは、さらに深く人間の心に残るものです。自然界の摂理から学ぶこと、自然を教材として体験することは、多くのことを幼児期に学びます。知的好奇心や、科学的探究心を芽生えさせます。ピノキオ幼稚園での、稲作体験・ジャガイモ作り・いも作り・蚕飼育観察・野蚕飼育観察・サケの飼育・キジの孵化・育雛等は、このことを幼稚園児たちに伝えたいためです。

 

 幼児期から、詰め込んだ学習をする幼児教育では、真の知性は芽生えません。自然を教材とする、ピノキオ幼稚園の教育こそ、ある意味での自然派英才教育といえるかもしれません。

 

学校法人服部学園 理事長 服部 充