2018年9月10日
国際フレーベル学会に参加して
国際フレーベル学会に参加して
先日、3日間にわたり、「第8回国際フレーベル学会」が日本で開催されましたので、参加してきました。色々な国から、大学教授や幼児教育関係者の人たちが参加していました。国際的な学会ですので、基調講演や分科会での発表は英語が主です。通訳の方がついて、日本語を英訳している講演や発表もありました。質疑応答はもちろん英語で・・・
そんな中、とても参考になったのが、初日の基調講演で、広島大学の名誉教授の方の講演でした。その内容の一部を要約致しますと、
①幼児期には、自然の中での諸活動を通じて、「見る」「聞く」「触る」「嗅ぐ」「味わう」等の五感を働かせることを、体得させることが大事である。
②植物の栽培や、動物の飼育を子ども自身が行い、子供同士の交わりの「場」を通じて「命」を予感し、それを育むことが大事である。
③幼稚園の先生や子供の保護者である方々は、そのための条件を整備し、サポートすることに努めることが大事である。
ということを、おっしゃっていました。
もちろん、フレーベルの教育の思想が根底にあります。まさに、ピノキオ幼稚園での教育そのものであると実感致しました。恩物についての講演・発表もあり、とても参考になりました。
Kommt,lasst uns unsern Kindern leben!
「さあ、私たちの子どもらに生きようではないか!」
これは、有名なフレーベルの言葉で、「子どもらに」と言うのは、「子供と共に」・「子供達のために」という意味があります。あらためて、幼児教育の初心にかえることができた学会でした。