2017年10月3日

ピノキオ幼稚園と時間生物学

ピノキオ幼稚園と時間生物学(1)

 

 日本時間生物学会の会員あてに、下記のようなメールが届きました。現在、私や竹田園長は、日本時間生物学会の会員です。竹田園長は、昆虫学の観点から、時間生物学を研究しています。

 

★★★★★

 

日本時間生物学会の会員の皆さまへ

 

 すでにご存知のことと思いますが、2017年度のノーベル生理学医学賞にはジェフ・ホール博士、マイケル・ロスバッシュ博士、ならびにマイケル・ヤング博士の3人の米国科学者に授与されると発表されました(2017年10月2日付)。

 

 いずれの研究者も、1980年代からショウジョウバエを主な研究対象にして活発な研究を進め、爆発的に進んだ時計遺伝子の発見と、時計遺伝子がコードする時計タンパク質による転写調節に基づく概日時計の振動機構の解明において先駆的な業績を挙げたことが受賞理由です。

 

 時間生物学の中心的な研究成果に対してノーベル賞が与えられることは、私たち同じ研究分野の研究者にとって大きな喜びであり、日本時間生物学会として、3人の研究者たちに最大の敬意と心からの祝福を表したいと思います。時間生物学の研究の重要性が世界の人々に広く認識され、今後、ますます大きく発展することを願いたいと思います。

 

平成29年10月3日

 

日本時間生物学会
理事長 深田 吉孝

 

★★★★★

 

 私は、認知症の方にとって、体内時計が重要な役割を果たしていると考えています。フラワーヴィラの認知症対応型のグループホームは、日当たりが良く、朝・日中・夕方の違いも、中庭に植えた大きな木の影の位置により、体感できます。建物の設計は、太陽の光をあびながら、日中は適度な運動ができるようになっており、それによって、夜間はしっかりと睡眠がとれるわけです。昼夜逆転や夜間徘徊等を防ぎ、生活のリズムも整います。

 

 高齢者だけではなく、幼児期も体内時計が重要です。日中は、太陽のもとで、しっかりと遊び、夜はぐっすり眠ること。子供の成長にとって、一番大事なことだと思っています。

 

 日本時間生物学会が今月下旬、京都大学内で開催されますが、色々な研究について報告や発表があると思います。日本の研究も、今以上に充実してくることを期待しています。

 

 

学校法人服部学園 理事長 服部 充

 

 

 

ピノキオ幼稚園と時間生物学(2)

 

 

 ノーベル生理学医学賞は、毎年、スウェーデンのカロリンスカ研究所(医科大学)にて、選考委員会が開かれます。カロリンスカ研究所(医科大学)には、私も認知症ケアの研修で、訪れたことがあります。今から13年ほど前のことです。

 

 KAROLINSKA  INSTITUTET  Department  of  Nnrsing,Department  of  Neurotec  の修了証明書をいただくことができました。とても充実した研修で、認知症ケアの最新かつ奥深いものを学ぶことができました。

 

 現在、フラワーヴィラでは、認知症介護の指導者が2名在職しており、埼玉県内の研修では、講師として指導する立場にあります。たくさんの方が見学や研修に訪れています。カロリンスカ研究所(医科大学)という世界最高峰での研修は、やはり素晴らしいものだったと、実感致しております。

 

    時間生物学の研究がノーベル賞を受賞するということで、カロリンスカ研究所(医科大学)のことをあらためて思い出してみました。

 

 ピノキオ幼稚園が目標としている「元気な子供」になるためには、体内時計をしっかりとさせることが大切です。規則正しい生活、日中は元気に遊び、しっかりと食事をし、たっぷり眠る。

 

    もうすぐ運動会です。元気な子供達の姿を、たくさんの方に見ていただきたいと思っています。

 

 

学校法人服部学園 理事長 服部 充