2018年6月1日

オオムラサキについて

オオムラサキについて

 

 

 昨日より、ピノキオ幼稚園にて、オオムラサキの幼虫の飼育・観察を始めましたので、今回は、オオムラサキについて、少しお話をしたいと思います。

 

 

 

 

 現在は幼虫のオオムラサキですが、そのうち大きな緑色のきれいな蛹がぶら下がるでしょう。昆虫の蛹もいろいろな形がありますが、タテハチョウの仲間の蛹はおしりからブランとぶら下がるタイプのものが多く、それで懸垂蛹(けんすいよう)と呼んだりします。日本の蝶の仲間ではモンキアゲハ、ナガサキアゲハと並んで3大種です。飛ぶ力は蝶の中でも一番強く、縄張りに入ってきたらスズメも追い回すような蝶で、木の蜜などだけでなく、動物のオシッコとか、ひかれた蛇の死体なんかも突っつくほどです。

 

 

 成蝶が出てきたらパイナップルを半分に切ったものをぶら下げておくといいでしょう。でも卵を産むためにはタンパク質がいるから、何かタンパク質になる餌を考えないといけませんね。ミルクのタンパク質カゼインの溶液をあげるか、ミルクそのもの、またはゆで卵かなんかでもいいかもしれません。実験してみましょう。

 

 

 幼虫の頭には角が生えていますね。これは背中から攻撃してくる蜂を突き上げて防御するのに効果的な道具です。角をとってやると簡単に食べられてしまいます。同じ仲間のタテハチョウにはゴマダラチョウや最近外国から入ってきたアカボシゴマダラというのも関東地方にはおり、ピノキオ幼稚園の園庭に飛んできたのを私も見ました。幼虫はオオムラサキとよく似ているのですが、どこが違うでしょうか?

 

 

 オオムラサキは日本の国蝶です。大きいだけでなく最美麗種でもあります。オオムラサキが飛ぶ姿をぜひ、皆様にお見せしたいと思っています。